お正月が終わるとやってくるのが鏡開きです。
でも、どうやって食べたらいいのかな?おぜんざいかしら?
私も、毎年家と職場と両方で鏡餅からおぜんざいを作ります。あなたは簡単派?それとも本格派?
鏡餅をぜんざいにして食べる理由と、おいしく食べるためのお餅の扱い方から作り方をご紹介しましょう。
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目 次
鏡開きにぜんざいを食べる理由は?
1月11日の鏡開きにぜんざいを食べると聞いたことはあるかと思います。それには、ちゃんと理由があります。
【鏡餅と鏡開きの意味のおさらい】
お正月は、年神様(としがみさま)をお迎えする行事です。そして年神様へお供えするのが鏡餅です。
この鏡餅には年神様の力がやどり、お正月の間は年神様のよりどころとなります。
お正月が終わって鏡餅を開く(食べる)ことで、年神様をお送りし、鏡餅にやどった年神様の御利益をいただき1年間の無病息災を願います。
こうして鏡餅の由来を振り返ると、ぜんざいを食べることが重要なのではなく、鏡餅をいただくことに意味があるといえます。
しかし、そうは言っても鏡餅=ぜんざいと考える人は多いです。おもしろい調査結果をみつけました。
『鏡餅をどうやって食べるか』を調べたもので、163名中58名が、ぜんざいにして食べるという結果が出ています。
対象は大学生なので、もっと今風な食べ方をするのかと考えますが、やっぱりぜんざいなんですね。
その理由を掘り下げてみました。いくつか説はありますが、一番有力なのは小豆の力でしょうか。
小豆は、古来より魔除けとして邪気をはらう力があると言われています。この小豆を炊いたものに、年神様の力の宿った鏡餅を入れて無病息災を祈願したことが由来だと言われています。
ここからは、想像ですが3つのことが考えられます。
①身近な作物
昔は小豆が庶民の身近にあった作物だったことも現代まで続いている理由の一つかと思います。小豆の起源は古く縄文遺跡からも発掘されており古事記にも登場しています。
②栄養が豊富
小豆にはビタミン・ミネラル(カリウム・鉄・カルシウムなど)・ポリフェノールなどの栄養成分が色々と含まれています。正月で青い野菜が少なくなる寒い季節にかかせない栄養源だったと考えられますね。
③甘い食べ物
甘いお菓子というものが少なかった時代には、ぜんざいの甘さが何よりの楽しみだったのではないでしょうか。
今でも、ぜんざいといえば甘くて美味しい味の代名詞です。やっぱり鏡餅はぜんざいで食べたいですね。
それでは、早速ぜんざいを作ってみましょう。
鏡餅からどうやってぜんざいを作る?
私が子供の頃には、年末についたお餅を10日間程度飾っておくため、青カビが生えるなんていうことも多くありました。カビの部分だけ削って食べるということも多かったです。
昔の日本の家は風通しがよかったこともあって、それほど傷まなかったともいえます。今では、機密性が高くなったため、生の鏡餅は暖房のない部屋に置くなどの配慮が必要です。
ぜんざいをつくるには、3つの工程があります。
2小豆を炊く
3お餅と小豆でおぜんざいにする
順番に見ていきましょう。
1 鏡餅を食べやすい大きさにする
生のお餅は、どうしてもお正月の間に乾燥してしまいます。カビが生えているなら、その部分は削り取るようにします。
硬い場合は、レンジに入れるようにしましょう。
【レンジで鏡餅を分ける方法】
- 大きめのお皿にラップなしで5分ほど加熱
- 少し柔らかくなり包丁で切れる程度にします。この時、様子を見て硬いなら1分ずつ加熱を追加します。(※加熱しすぎないように注意)
- 食べやすい大きさに切り分け、ラップに包んで冷凍します。
(※切り口が餅同士くっつかないように注意)
刃物を使って切ってはいけないという記述もみかけますが、これは武家社会の切腹を連想させるとか、神様に失礼にあたるとかいいます。
でも、割るための木槌をもっている家庭は無いと思いますし、ちょっとやそっとでは分けることができません。ここは、ちょっと神様に目をつぶっていてもらいましょうね。
便利グッズ(個包装の鏡餅)
我が家もこのタイプが多いですね。
次は小豆を炊きましょう。
2 小豆を炊く
小豆を炊いてあんこを作ります。
今は、市販の缶詰もあるので、簡単にぜんざいを作りたい場合は、利用するのもOKです。
小豆の簡単な炊き方
自家製のあんこは、小豆と砂糖で簡単に作ることができます。
その時に、大事なのが砂糖の分量。市販のあんこは甘すぎて苦手という方は、ぜひ手作りあんこに挑戦してみてください。
そこで、気になるのは砂糖の割合
★しっとりとしたおいしさ
小豆(乾燥)の重量の1.5倍の砂糖(100gの小豆に砂糖150g)
★甘さ控えめ
小豆(乾燥)の重量の1.2倍の砂糖(100gの小豆に砂糖120g)
★小豆の味も楽しむ
小豆(乾燥)の重量と同量(1.0倍)の砂糖(100gの小豆に砂糖100g)
作り方はこちらのサイトがオススメ
↓
粒あんの炊き方~作り方~* by HIROマンマ
3 ぜんざいを作る
【作り方】
①鏡餅を食べやすい大きさにし、焼きます。
(焼かずに、鍋で炊く方法もありますが、溶けやすくなるので要注意)
②砂糖といっしょに炊いた小豆を水でのばして、温めます。仕上げに塩をひとつまみ入れると甘さが引き立ちます。
市販の小豆の缶詰やパックを使う場合も同様です。
③お椀に焼いたお餅をいれて、②とあわせて盛り付けます。
小豆が残ってしまったという場合には、こんな食べ方もあります。
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あんこを使ったレシピ
小豆から作るあんこは、ぜんざいやお汁粉以外にも、料理やおやつに大活躍します。
いくつかご紹介しましょう。
小豆ヨーグルト
①無糖のヨーグルトに砂糖を少しいれます。
②あんこにお湯を入れて、堅さをのばします。
③ヨーグルトとあんこ合わせて完成!
あんことヨーグルトって以外に相性がいいって知っていますか?これはぜひオススメです。
どらやき
①ホットケーキミックスを使って、小さいホットケーキを焼きます
②上のあんこをのせて完成
たこ焼き風あんこケーキ
①どら焼きと同じようにホットケーキのタネを作ります。
②たこ焼き器に①を入れて、タコの変りにあんこを中心にいれます。
③たこ焼きを焼く要領で丸く焼きます。あんこは固めの方が扱いやすいです。
おまけの情報(高齢者や飲み込みの悪い方に)
お餅はのどの通りがわるいので、できるだけ小さく切ることが必要です。
また、お餅と小豆は大きさが違うので、のどを通る早さが違ってきます。そのため、粒あんでなくこしあんを使うようにオススメしています。
まとめ
家庭だけでなく、仕事場の鏡餅も鏡開きをしておぜんざいを作る予定です。
鏡開きは、年神様の力をいただいて無病息災を願うことが1番の目的です。
お餅をどんな食べ方であってもおいしく想いをはせながらいただきたいですね。
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