寒くなってくると、体調をくずすことがあります。インフルエンザ?ノロウィルス?どちらも、出勤停止になる仕事をされている方もいます。そんな時、どうしたらいいのか、ちょっとシュミレーションしてみました。
【目次】
1 ノロウィルスとそれ以外の症状
2 感染経路
3 高齢者の多い施設仕事の場合
4 まとめ
目 次
1 ノロウィルスとそれ以外の症状
朝どうもお腹が痛い・下痢をしている。
そんな状態の時に、真っ先に疑うのがノロウィルスです。どんな症状がでていますか?
《ノロウィルスの症状》
下痢
嘔吐
腹痛
37~38度の熱
これらが、代表的な症状ですが、すべての症状が出るとは限りません。どれか一つということもあって、なかなか判断に迷うところです。
下痢と嘔吐の両方があれば、ノロの確率はあがりますが、どちらか一つでもノロの場合もあるのであなどれません。
逆にこんな症状はどうでしょうか
咳・鼻づまり
のどが痛い
関節が痛い
頭が痛い
寒気がする
39度以上の熱
これらの症状なら、ノロ以外の病気の可能性も高くなります。
2 ノロウィルス感染の3つの経路
1 ノロウィルスに感染した食品を食べる
汚染された牡蠣などの二枚貝を生で食べることで感染します。
2 汚染された食品を調理した器具を介して感染します。
まな板などを介して感染します。
3 感染した患者の下痢や嘔吐からの空気感染もあります。
嘔吐物を処理している時に素手でさわることでの感染だけでなく、乾燥による空気感染もあります。
下痢や嘔吐の症状がある時は、安静にして症状が治まるまで待つ
症状がおさまったら、病院へ
ノロウィルスの治療は、対処療法になります。脱水があれば点滴を処方されます。
3 高齢者の多い施設の仕事の場合
高齢者の多い施設や集団給食に従事している場合は、特に注意が必要です。ノロウィルスは感染力が強いので、集団感染を起こす原因ともなります。抵抗力の弱いお子さんや高齢者の場合は、重症化する場合もあるので要注意です。
仕事に行くかどうか迷ったら
①嘔吐・下痢の症状がある間は出勤しない
水分をとって安静にする
②症状がおさまってから、医療機関で検査をする
ノロウィルスの簡易検査が、手軽に診療機関でできるようになりました。それでも、100%の確率で判定ができるわけではないので、陰性だから感染していないと言い切ることはできません。
しかし、陽性であれば、確実にノロウィルスに感染していることになるので、仕事先と相談しての出勤になるかと思います。
ノロウィルスの菌は、症状がなくなっても体内にあることが多いので、素手での作業などには注意が必要ですね。いつも以上の手洗いと体調管理が大事といえます。
4 まとめ
朝起きて、『お腹が痛い・下痢している・気持ちが悪い』こんな症状があれば、様子をみることが大事です。無理をして出勤して、感染を広げてしまう結果になります。
まず、症状がおそまって動ける状態になったら医療機関を受診するようにしましょう。
普段から、仕事に余裕をもって行動したいものです。