大阪の堺市にある百舌鳥古墳群が、今注目を浴びています。
2019年8月に世界遺産に登録されました。大阪で初めての世界遺産、一度は目にしておきたいものです。
実は、管理人は毎日この百舌鳥古墳群の横を通って通勤しています。通り過ぎるだけでは、単なる緑の丘なのですが、これがなかなかそばで見ると、びっくりなんです。
一回は見に行きたいけれど、どうやって回ればいいのかわからないというあなたに、地元民の管理人が実際に歩いてみてオススメのコースごご紹介しましょう。
- オススメのコース(5km)
- 時間が無い人のちょっと短いコース(3km)
- 体力に自信がある人の古墳満喫コース(10km)
3つにわけてみました。あなたはどんなコースがご希望でしょうか。
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目 次
百舌鳥古墳群の名前と位置関係を知ろう
- 仁徳天皇陵(にんとくてんのうりょう)
- 履中天皇陵(りちゅうてんのうりょう)
- いたすけ古墳
- 御廟山古墳(ごびょうやまこふん)
- 履正天皇陵(りせいてんのうりょう)
- ニサンザイ古墳
(5・6の古墳は、少し距離が離れています)
1 百舌鳥古墳群をゆっくり観光、3時間の標準コース(5km)
距離的には、5km程度なので、2時間くらいでも歩けますが、ゆっくり歩いてまわると3時間くらいになります。
また、途中の堺市博物館やランチ・カフェの時間をいれると、お昼ごはんの後からスタートするとちょうど夕方になるくらいでしょうか。
コース詳細
三国ヶ丘駅(南海高野線・JR)→仁徳天皇陵→大仙公園→(堺市博物館・百舌鳥古墳群シアター)→履中天皇陵→いたすけ古墳→御廟山古墳→三国ヶ丘駅
スタートは三国ヶ丘駅から①仁徳天皇陵古墳へ
JR三国ヶ丘駅(南海三国ヶ丘駅)をスタート地点に選びました。
ここから仁徳天皇陵古墳(にんとくてんのうりょうこふん)はすぐそばです。改札を出てすぐ前にあるァミリーマートを横目にみながら、駅から離れるように歩いていくと参拝所があります。(10分くらい)
仁徳天皇陵古墳
歩くのに自信がある方は、百舌鳥駅からスタートして仁徳天皇陵をぐるっと1周してその大きさを自分の足で確かめるのもいいですね。
仁徳天皇陵は、全長486mと日本最大の前方後円墳でクフ王のピラミッド・始皇帝陵と並んで世界3大墳墓の一つです。その大きさに圧倒されます。
なんだか厳かな空気が漂っているような・・・
②大仙公園の中へ
ランチの後は、道路を渡ってすぐの大仙公園の中を歩きます。
公園の中は小さな古墳がたくさん散在しています。一つずつ確認しながら歩くのも楽しいです。
春は桜、秋は紅葉と自然がいっぱいの公園でありながら、平坦なのが嬉しいところです。
視線を上げると、電線が見えるので、町中だったこと思いだしますが、すぐ横に電車が走っていて、民家があるとは思えない広がりを感じる公園です。
この公園で、ぜひよりたい所が堺市博物館です。
③堺市博物館で百舌鳥古墳群シアターをみよう
大仙公園の中に、堺市博物館があり古墳に関する色々を見ることができます。(大仙公園内)
ぜひ見ておきたいのが『百舌鳥古墳群シアター』です
上映作品は2つ
- 「百舌鳥古墳群 -時を超えて-」
- 「百舌鳥・古市古墳群-未来へ伝える人類の遺産-」
どちらも、12分程度の映像で10時~16時半まで0分と30分に交互に上映されています。ここは、ぜひ両方みたいところです。
他にも、展示や関連グッズも販売されています。
博物館を後にして、公園の中を散策しながら次の履中天皇陵古墳へむかいます。
④履中天皇陵古墳(地図下部)
大仙公園の中を歩いて、一度公園を出ます。
出るとすぐ前に履中天皇陵古墳(りちゅうてんのうりょうこふん)が見えます。道路を渡ってすぐのところに展望台があるので、上ってみましょう。
展望台といっても、階段を数段上る程度ですが、古墳とお堀のキレイなコントラストにしばし見とれてしまいました。
古墳は、間近で見ると、緑の小山という感じですが、こうした高台に上るとその形がわかります。
履中天皇陵古墳は全長365mと日本で3番目に大きい古墳です。
展望台は、古墳の鍵穴の上の部分です。下の部分には履中天皇陵の参拝所がもうけられています。足に自信のある方は、まわってみてください。
歩くのが苦手な方のために、管理人が撮ってきた写真をのせておきますね。
履中天皇陵拝所▼
⑤いたすけ古墳
堺市博物館から履中天皇陵展望台まで、歩いて10分~15分程度です。それほど距離はありません。ここは、ぜひもう少し足をのばしてちょっと小さな古墳をみにいきましょう。
大きな古墳の雄大さを感じるのも素敵ですが、小さな古墳の手に取るようにわかる楽しさも捨てがたいと思いませんか?
いたすけ古墳は、全長約146mと百舌鳥古墳群の中では8番目の大きさだとか。
展望台から線路に向かって歩きます。踏切をわたって、左前方にあるいたすけ古墳を見に行きましょう。
この古墳、以前に土地開発によって破壊されそうになったのを市民運動により保存されたいきさつがあります。その時のなごりでしょうか。壊れた橋があるんです。
この橋をみていると、ジブリのラピュタのような雰囲気に見えるんです。(^^;)
一度見てくださいね。
まわりを歩いて、次の御廟山古墳へ向かいます。
⑥御廟山古墳
御廟山古墳(ごびょうやまこふん)は全長約186m。4番目の大きさです。
ちょっと小ぶりな古墳ですが、古墳のくびれた所などがよくわかります。鳥や亀などもいて自然がいっぱいの気持ちいい場所でした。
すぐそばに民家があり、身近な古墳という感じですね。
この場所からJR百舌鳥駅はすぐそばです。
2 時間が無い人のちょっと短いコース(3km)
時間が無い場合や、あまり長時間歩くことができないという方は、コチラのコースはいかがでしょうか。
三国ヶ丘駅→①仁徳天皇陵古墳→②大仙公園→④履中天皇陵古墳展望台
ここまで見て、この後のいたすけ古墳・御廟山古墳にまわらずに、大仙公園の中の古墳をみながら、百舌鳥駅へ戻りましょう。(約2時間程度)
できれば、堺市博物館にもよりたいところです。
3 体力に自信がある人の古墳満喫コース(10km)
百舌鳥古墳群は、百舌鳥駅そばの大仙公園周辺に集まっているのですが、それ以外にも堺東駅・中百舌鳥駅のそばにも大きな古墳があります。せっかくだから1日かけてじっくりと見てまわりたいという方には、南海三国ヶ丘駅の隣の堺東駅からスタートがオススメです。
堺東駅から歩いて5分のところに反正天皇陵古墳があります。
ここから歩いて20分~30分程度で仁徳天皇陵へ到着します。仁徳天皇陵のまわりにある永山古墳をみながらぜひぐるっと回りをまわりたいものです。
仁徳天皇陵→堺市博物館→履中天皇陵古墳→いたすけ古墳→御廟山古墳
ここまできたら、ちょっと方向をかえてニサンザイ古墳に寄ってみてください。
帰りは、中百舌鳥駅へ。
百舌鳥古墳群周辺のランチ・カフェ情報
今回ご紹介のレストラン&カフェ
- ①カフェいろは
- ②WING TIP (ウィング チップ)
- ③MochaArtCafe(モカアートカフェ)
参拝所のすぐそばに、観光案内所もあるので、よってみましょう。
①【カフェいろは】というレストランがあります。(地図黄色のレストラン)
古墳の焼き印の入った「ごりょうバーガー」なんていうのもあります。ここでパワーを蓄えてから出発でもOKです。
②WING TIP (ウィング チップ)
記事の中では取り上げませんでしたが、大仙公園から5分ほど足を伸ばした所にあるピザ屋さんです。ここも美味しいです。
③【MochaArtCafe(モカアートカフェ)】(黄色いカフェ)
休憩でもお食事でもどちらもOKのカフェです。オススメですよ♪
このカフェから三国ヶ丘駅まで歩いて5分程度。
最後に三国ヶ丘駅のみくにん広場(屋上公園)から古墳にお別れをしましょう!
お土産を買うなら
せっかく古墳を見に来たから何かお土産をという方に、2ヵ所のお土産ショップをご紹介しましょう。
1 百舌鳥古墳群お土産ショップ『もず庵』
駅からコチラの参拝所までの間にお土産屋さん「百舌鳥古墳群お土産ショップ『もず庵』」ができています。
今回のコースでは、帰りは駅の反対側に戻ることになるので、先にお土産を見るか、最後に駅を通り超して戻ってくるか迷いますね。もず庵は17時までなのでご注意を。
2 堺市博物館ミュージアムグッズ
博物館のお土産ショップです。世界遺産登録決定を受けて古墳関連グッズもふえました。一度覗いてみてくださいね。
アクセス方法は(電車・車)
電車で、三国ヶ丘駅から出発する方法と車で現地まで行く方法があります。
電車を利用する場合は
電車は、JR阪和線・南海高野線の止まる三国ヶ丘駅を利用しています。パンフレットなどで、堺東駅が乗っている場合があります。これは堺東駅のすぐそばにある市役所の展望台や近くにある反正天皇陵古墳が目的の場合です。ただし、堺東駅から百舌鳥駅までは歩いて30分くらいは、かかります。
車を利用する場合は
仁徳天皇陵参拝所のすぐそばに、大仙公園第三駐車場(仁徳御陵駐車場)があります。
普通車 98台
営業時間 8時~20時
料金
- 2時間まで200円
- 3時間まで300円
- 4時間まで400円
- 5時間まで500円
- 5時間から閉門まで600円
コチラの駐車場は、整備されていて利用しやすいです。トイレも完備されています。
長時間駐めても、600円までというのが嬉しいですね。
この他にも大仙公園第1駐車場(127台)・大仙公園第2駐車場(144台)と複数あります。駐車場を探す場合のわかりやすいサイトがあったので、コチラも参考に!
→堺市HP大仙公園駐車場名称変更について(空き駐車場を探すルート)
他にも公営の駐車場がありますが、日祝のみの営業だったり、月曜は休みだったりとありますので、コチラのページで確認してください。
→堺市公園協会運営駐車場
地図の入手方法
さすがに、世界遺産になるだけあって、きちんとしたパンフレットや地図も用意されています。
コチラからダウンロードできます→百舌鳥古市古墳群ウォーキングマップ(百舌鳥)
★大仙公園観光案内所
仁徳天皇陵参拝所のすぐ横に、案内所があります。パンフレットなどもここでいただけます。
レンタサイクルも、あるので利用するのも、いい手ですね。(20台なので早い物がち?)
コチラの記事で、子どもとまわるコースをご紹介しました。
→百舌鳥古墳群めぐりに出かけよう!子どもが喜ぶオススメコース
アクセス・駐車場情報ものせていますので、どうぞ。
まとめ
百舌鳥古墳群を歩いてまわるためのオススメコースとレストラン&カフェをご紹介しました。
- 仁徳天皇陵
- 堺市博物間
- 履中天皇陵
- いたすけ古墳
- 御廟山古墳
意外と半日くらいでまわれるコースです。あまり、歩くのは苦手~という方もぜひランチとカフェで充電しながらの古墳めぐりを楽しんでみてくださいね。
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コメント
はじめまして、模糊と申します。
堺市に住む歴史好きのライターで、百舌鳥古墳群については長く調査してしてきました。
こちらの記事を拝見して、とてもうまくまとめておられるので、思わずコメントさせていただきました。まさにおススメのコースですね。
古墳マニアとしては最近の調査で全国第7位の大きさになった美しい形のニサンザイ古墳を、ぜひコースに積極的に入れてほしいところですが、ちょっと離れているので難しいところでしょうか?
つきましては、私の以下のURLにある「仁徳天皇陵古墳の真の被葬者は誰か? 百舌鳥古墳群と古市古墳群の被葬者の比定」というブログ記事をお読みいただき、ご意見をお聞かせいただけらば嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
https://mokotabi.exblog.jp/29708177/
模糊様、はじめまして。
コメントありがとうございます。
専門家である、模糊様の目にとまる記事に仕上がっていたことに嬉しく思います。
百舌鳥の古墳群は、街中にある古墳という私も大好きな場所です。コメントで書いていただいたニサンザイ古墳も、素敵な古墳なのですが、地理的にちょっと離れているのが、難点ですね。
考えていたのは、府立大学の中を通って、ニサンザイ古墳を一週して帰るというのは、どうでしょうか。
古市の古墳は行ったことがなくて、今年はチャレンジしてみたいと思っています。その時には模糊様のブログを読んで準備してから行きます!
コメントありがとうございました。